こんにちは。一姫二太郎の母michikoです。
すっかり寒くなってきて、朝夕なんて、冬ですよね。
もうそろそろ、ムートンブーツはいても許されるかなあ(誰に?)
そろそろアレの季節です
運動会シーズンが終わると、そろそろじゃないですか?
次年度のPTA執行部(運営とか役員という学校もありますよね)のメンバー決め・・・
PROFILE<mother>にもちらりと書いていますが、私は、息子の幼稚園時代に書記として、さらに、現在通っている小学校では副会長として、一般に「執行部」「運営」「役員」と呼ばれる部分を経験しました。
私のPTAにまつわるお話はひとまず脇において、私が経験した幼稚園でのPTAと、小学校でのPTAの違い。幼稚園は私立、小学校は地元の公立なので、私立と公立の違いと、私が思う対処方法、昨今話題の、PTAは必要かについて思うところを書いていきますね。
その前に、役員とクラス委員の違い、ご存知ですか?
これ、呼び方や学校などでも違うのかもしれませんが、一般的に、「新年度が始まってすぐ、各クラスから選出されるのが、いわゆるクラス委員」
クラス委員は各クラスから選出される「学級委員」とか「文化委員」「体育委員」といったもの。それぞれの委員会のお仕事をします。
そして「新年度が始まる前、夏休み前〜運動会おわりくらいに学校全体から選出が始まるのが、役員」
役員は、「運営」や「執行部」とも言われます。この中には、各委員会の「委員長・副委員長」も含まれます。PTA活動全体に関わる中枢部で、先生や他校とのやりとりも多くなります。
まず、幼稚園のPTA
これは、私立幼稚園だったから、かもしれませんが、PTAとして携わる仕事は、ほぼ、幼稚園、保護者、子どもたちに関わるもの。
基本的に、「子どもたちのためになにかする」ことがメインでした。
PTAのお仕事って、新学年度が始まる前からスタートするんです。
なぜなら、新学期が始まってすぐにある「クラス委員」を決める懇談の運営をしなければいけないから。
だから、役員になってまずする仕事はといえば・・・
新年度が始まる前から、クラス委員決めの役割分担と、流れの確認。
決まらなかった場合、異論が噴出した場合の対応などなどを、前年度の役員さんからの引継ぎを受けつつ決めます。
そして、クラス委員決め。
これすらも重いムードになるクラスがあるくらい、みんな「いやなこと」になっていますよね。委員決めのためにクラスを回る役員たちも、気が重い仕事の1つです。
クラス委員決めが終わったら、メインは「夏祭り」「運動会」「卒園式」と動いていきました。合間に、PTA連合とかのイベントに出ることがあったり、各委員さんからの報告があったりはしますが、基本的に子どものためのことが多く、夏祭りのゲームや、景品の買い出しは楽しいの一言。
ただし、うちの子どもたちが通っていた園は、だいたい週1でミーティングがあったので大変は大変でした。週に1回、午前中が丸々潰れるので、お仕事をされているお母さんには向かないタイプのPTA。とはいえ、クラス委員の場合はそんなにミーティングはありません。
さて、小学校。
これが、かなり計算違いでした。私には。
幼稚園の時の感覚で、なおかつ、幼稚園の時よりイベントごとが少ないから会合も少ないだろうという印象で受けてしまったのです。
公立の小学校というのは、私も知りませんでしたが、地域や行政との連携、関係が濃いようです。うちの学校の場合「PTA主導」のイベントは基本的にないのですが、地域の方々が「主導」してくださるイベントがたくさんあり、そのイベントには当然のように駆り出されます。
少しでも楽に活動するためにしたこと。
私たちの代は、フルタイムでお仕事をしている方も多かったので、なるべく学校に来る回数を減らしたくて、基本的にミーティングは2ヶ月に1回。無理でも1ヶ月に1回。
オンライン上で決められることはオンライン上で決めましょう。
ということにして、グループウェアも活用しました。
グループウェアの活用については、こちら「PTAこそオンライン(ICT)を活用しよう!」をご覧ください。
公立PTAあるある・・・かもしれない。
PTA自体のミーティングは減らせても、何かと出て来るのが地域連携。
別に、地域連携が悪いといっているわけではないのですが
正直なところ、「それいる?」というイベントも数々あるわけです。
また、そのために、平日、地域の方々のミーティングへの参加要請。
さらに、イベントは、だいたい、週末に行われ、うちの学校の場合は、毎月、最低1回はそういうイベントがあります。
土曜日、うちの場合、土曜日は子どもたちの習い事や、旅行&おでかけ。
習い事を土曜日にまとめているご家庭、今は多いですよね。
それでも、そのイベントを子どもたちが楽しみにしていて、子どもたちと一緒に参加ならいいのですが、先に書いた通り、うちの子どもたちはすでに予定があることが多い上、1、2度参加したものの、興味はないという状態。
我が子が参加しないイベントのために、我が子放置で参加しないといけない親。
これが、私は1番疑問に感じたところでした。
週末のイベントも、いくつかのイベントは盛大で、子どもたちの参加もとても多く、「子どものために」というのも、とても納得のいくイベントでした。
ですが、大半のイベントは、参加者も少なく、果たして意味は?と思ってしまうもの。
意義を確認したくて、全校アンケートも取らせていただきました。
その時、回収率は7割弱。その中でも、出席率は1割程度。
出席者の半数以上はリピーターで、1度でも出席したことがある子どもは多いものの、後につながらない出席者が多いということがわかりました。
その結果をもって、あまり意味がないのではないかと主催の方々にお伺いしたところ、これは「児童の土曜日の居場所作り」という名目で、「市から委託され、予算ももらっている事業だから」と教えていただきました。
そうです。
公立のPTA運営に地域が絡んでいるということは
すなわち、「行政」が絡んでいるんです。
(私立になると、地域が絡まないので、たぶん、子どものことと、保護者間交流がメインになると思います。)
PTAに行政が絡む?
他校との会合などでお話しを伺っていると、本来ならば、「行政」である教育委員会や福祉課などがやらなければならない部分を、人数や予算の都合から、地域自治会に、「予算はこれだけだすのでよろしくね」という感じで渡し、子育てに関わる部分なので、PTAも当然動けということのようでした。
地域の皆さんも、基本はボランティア。PTAもボランティア。人件費、かかりませんものね。
ちなみに、この人気のない方のイベントについて、他校のPTA副会長さんたちにお話しを伺う機会があったので伺ったところ、8割の方が頭を悩ませていました。
みなさん、同じく、「果たしてアレはいるのか?」
どうなのでしょう。
実際のところ。
ただ、PTAも、年によってカラーがあるので、
「そうではない!地域のお手伝いをさせて頂いてこそのPTA!」
という年もあると思います。
位置付けとしては、「地域自治体」が取り仕切る中に、公立小学校中学校のPTAも組み込まれていると考えた方がよいと思います。
学校によって、PTAは本当に色々。
うちの場合は、執行部以外の委員会が5つありましたが、学校によっては、委員会が細分化されていて、10以上の委員会があるエリアもありました。
10以上の委員会があるエリアはだいたい「逃げ得は許さない」方式で、クラスの3分の2は必ず何かの委員に当たるよう、委員会を増やしている傾向が強いのかなと感じました。
で、そんなPTA、本当にいるのかな?
というところですが・・・
役員を経験した上でいうと。
なくても大丈夫っていえば大丈夫(うちの校区の場合)
というのも、昨今話題の「PTAは任意か強制か問題」にもなるのですが、「その学校のPTAをやめたら、なにか困ることがありますか?」というところになってくるんです。まずは。
たとえば、うちのように、ほぼ全校生徒参加で、PTA主導のイベントがない場合
PTAに入っていないから・・・と言われそうなのは、「集団登校、入学&卒業の紅白饅頭」くらいじゃないかなと思います。
さらに、公立小学校の大半が「PTA加入の同意書」などはとっていない上、なんだったら、PTA会費と学校諸経費が一緒に引き落としになっている学校もあり、PTA会員である保護者が「やめたいです」といってもNOが出しにくい現状。
たぶん「NO」って言われるのですが、裁判などになると困るのは学校とPTA。
PTAは任意加入が原則
本来ならば、退会も自由なはずなんです。(私立の学校の場合、その学校に入るということは、PTAに入るということも条件となっている場合があります。)
ただ、PTAがなければ、先にあげた地域連携なども、教員のみなさんや、市職員の方々がするしかない状態になり、そうなってくると、保護者が全然協力しないのに!ということになります。そうすると、様々なイベントもなくなり、学校と地域との連携も薄くなる可能性があります。
学校と地域との連携が薄くなると何が困るのか。
エリアにもよるとは思いますが、地域のボランティアの方々の中には、子どもたちの校外学習について行って子どもたちをサポートしてくれたり、昔遊びや、昔のお話を伝えてくれたりという情操教育面をサポートしてくれている面があります。
また、日頃の地域との連携によって、見守り活動など、学校周辺での子どもたちに対する危険の回避にもつながっています。
あとは、人間の感情的に、あまり親しくないものって攻撃しやすくなるから、学校へのクレームが増えたりはするかもしれませんね。
そういう点では、地域連携は非常にありがたいこと。
ただ、過剰じゃなくていいと思います。
特に、これからのPTAや地域活動は。
私自身の印象としては、夏のお祭り、秋の地域体育祭、冬のお餅つき。この3つがあれば十分じゃないかなというのが、正直なところです。
そして、内容に関しても、みんなが本当に自分の無理なく、片手間でできることだけで済むレベルにしたらいいんじゃないかな。
そうじゃないと、今後ますます、続かないと感じました。
PTA要不要論に必ずでてくる「PTAやめたい」問題
これだって、なぜやめたくなるかといえば、過剰な活動があるからで、誰もが片手間でできることであれば、そこまでにはならないんじゃないかな。
クラス委員決めがすすまないのも、「目立ってしまうと役員が回ってくる」という印象があるから(事実ですが)、できれば逃げ切りたいと感じてしまう人がいるのだって仕方ない。
実際、私の友人はフルタイムで大忙しで働いていて、子どもの参観だって場合によっては休みがとれないこともあるのに、毎年、必ず、役員に推薦され、召集がかかって困り果てています。
たしかに、彼女はデキル人。テキパキしているし、頭の回転も早い、人前で喋るのも上手だから、適任と思われても仕方ないし、そういう人だから、目立ちます。
でも、物理的に、無理。
「できることだけでもいいから」と言ったって、責任感の強い彼女は、「自分がきちんと関われないことの方が多い」という状況になるのが目に見えているから、心底悩んでいます。
別にPTAがいらないと思っているわけでもなければ、逃げ切りたいと考えているわけでもなく、自分ができる範囲の「クラス委員」は引き受けているのにね。
こういうことを踏まえて、私が思うのは
PTAはあっていいと思う。
でも、現状であれば、一旦、なくしてしまえばいいと思う。
PTAがなくなって困ることがあるのか、なくなって困るのは誰なのか、こういう活動を断捨離するのは難しいから、一度白紙にしてみて、本当に困った部分から構築しなおすしか、ないんじゃないかな。というのが私の考えです。
「そんな!PTAは必要!」と思った方には、ぜひとも、ご自身で役員に立候補していただきたいなあと思います。